通馬桶|孤立する学生を包み込む「大学の保健室」

学校の保健室を訪れることなく大人になった人はまずいないだろう。「保健室の先生」と呼ばれる養護教諭が「どうしたの?」と出迎え、心身両面の不通馬桶調を受け止めてくれる。子どもたちの「駆け込み寺」となる保健室の設置は、一般的には高校までだ。しかし、「大学の保健室」を開設して10年にな通馬桶短大がある。見えてくるのは、苦しさを抱えて孤立し、力尽きかねない若者たちの姿だった。(ノンフィクションライター・秋山千佳/Yahoo!ニ通馬桶ース編集部)ソファベッドで打ち明けられる悩み東京・渋谷区にある帝京短期大学。男女の学生約1100人が学ぶ都心のキャンパスの一通馬桶、4階建ての校舎の2階に、保健室はある。廊下に面したドアは開け放たれ、学生や教職員は誰でも気軽に立ち寄れる。今年1月、後期の講義が終了し通馬桶人影まばらな平日の午前、1年生のハナさん(仮名)が来室した。養護教諭の富山芙美子先生(76)から「ハナちゃん、おはよう」とにこやかに声を通馬桶けられると、「補講期間だと知らなくて登校しちゃった」と照れたように言い、ソファベッドに体を投げ出した。「最近眠れてる?」と富山先通馬桶に聞かれ、ハナさんはきょうだいが勉強のストレスで髪をむしっていて、と直接関係のなさそうな話を始めた。だが、富山先生が相槌を打つうち、自ら通馬桶悩みを語り出した。教育熱心な親の期待に沿うことができず暴力や暴言をぶつけられてきたこと、進路に不安があり授業に身が入らないこと……。通馬桶富山先生は話を遮らないようにしつつ、さりげなく励ます。1時間半ほど話すと、すっきりした表情になったハナさんは「また来ます」と退室した