通水管|<豊洲開場>真新しい建物に魚のにおい

魚のにおいが漂い、小型運搬車のターレが無秩序に行き交う。陳列棚は店舗前の通路にせり出すように置かれている。そこら中に、発泡スチロールの山、山、山……。11日に開場した豊洲市場。83年の歴史を刻んだ通水管開放的な築地市場と対照的に、大型倉庫のような真新しい建物が並ぶ。でも足を一歩踏み入れると、そこにはいつもの魚河岸の空気が流れていた。【豊洲市場開場】初めて行われる競りの様子 「ここ通水管一夜にして築地市場になったな」。午前5時前、すしネタなどを専門とする仲卸の社長(78)がつぶやいた。「車に乗って出てきたら、うっかり有明の方まで行っちゃってね。パトカーをとめて道を聞いたよ」。移転通水管前は「あんなところ行きたくないよ」とこぼしていたが、「来てみれば、思ったほど悪くないね」とほっとした表情を見せた。 不慣れな場所だけに、現場では混乱もあった。関東の各市場への荷を積み込んで通水管地を出たトラックは、豊洲市場の水産卸売場棟1階で豊洲向けの荷を降ろした後、4階の「転配送センター」で異なる市場へ行くトラックに荷を移す。しかし、1階への誘導がうまくいかず、到着したほとんどのトラッ通水管が直接4階へ流れて滞留。4階から1階へ荷を下ろそうとする人たちでエレベーターが混雑し、予定通りの時間帯に卸売場に並ばない魚も多かった。築地で在庫を処分してきた仲卸たちは、魚をかき集めようと未明から通水管卸売場に殺到した。 マグロ仲卸「鈴与」の生田与克(よしかつ)社長(56)は「戸惑いはあるけど、大した混乱はないな。みんなプロだから何とかできちゃってる」と、あっけらかんとした表情。屋内型の通水管洲は、築地のように風雨にさらされることもない。「労働環境は格段によくなった。でこぼこの築地と違ってターレの荷物も落ちない。逆にスピードが出るようになって配達もスムーズになったよ」と笑顔を見せた。 #=========#